MUI

コーヒーの話

そんなわけで「スペシャルティコーヒー」ってものについてのMUIの見解を少し


イタリアワインと食材のインポーターの稲垣商店さん @inagakishoten の11/18の投稿を見て、
ワイン業界もコーヒーと同じ問題を抱えているんだなぁ、と。

いや、コーヒーの方がはるかに問題が大きいんですけどね。
なので自分もちゃんと発信していかなきゃいけないな、と反省した次第です。
そんなわけで「スペシャルティコーヒー」ってものについてのMUIの見解を少し。

言葉自体はなんとなく見聞きした方も多いと思いますが、長らく続いた大量消費による品質低下をどうにかしようとアメリカで提唱された概念。
確立された定義はありませんがSCAJ(日本スペシャルティコーヒー協会)では7つの基準を設けているようです。
サステイナビリティ(持続可能性)とトレーサビリティ(追跡可能性)も重要な要素ですね。

長くなるので気になる方はSCAJのサイトをご覧いただくとして、MUIではとにかくおいしい(=高品質)ことが第一!と考えています。

そのためにはまず「欠点」がないこと。
「欠点」があると、どんなに良い香りや味わいがあってもそれが隠れてしまいます。

「スペシャルティコーヒー」を検索するとやはりこの「欠点」や「瑕疵(かし)」という言葉がよく見られます。
でも実際に「スペシャルティ」として流通しているコーヒーには「欠点」がたくさん。
それどころか「個性」とすらされてしまっているものが溢れている。
とにかく「新しい手法」や「感じたことのない味・香り(快・不快問わず)」が面白い!と高く評価されていたり。
なかなかカオスな状況です。

本来のスペシャルティコーヒーという概念自体は至極まっとうなものです。
その土地の個性が表現された品質の良いものを客観的に評価しておいしいコーヒーを消費者に届けよう!
ってことですから。

でもスペシャルティコーヒーという言葉が使われる時、本来の意味は感じられないことの方が多いと感じています。

今、高品質なコーヒーの栽培は危機的な状況です。
消費国側で明らかな「欠点」を「個性」と評価してしまえば、生産者の品質に対する考えがずれてしまいます。
その結果、ここ数年でコーヒーの品質は明らかに低下しています。

とは言えそんな状況でも「うちの畑のコーヒーはこんなもんじゃない!」としっかりと品質に向き合っている生産者はもちろんいます(かなり減ってしまっているけれど…)。
幸いMUIのパートナーにはそんな方が多いので、おいしい=高品質なコーヒーをお届けできています。

コーヒー生産への影響というと気候変動が叫ばれる昨今ですが、実はそれよりもずっと人による影響の方が緊急性が高いんです。
未来を良くするのも悪くするのも人次第。
「良心」を持った仕事を心掛けたいもんですね。

そして大事なことですが稲垣商店さんの扱うワインはおすすめなものばかり。
インスタをチェックしてみてくださいね。

稲垣商店さんのインスタを見る>

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