コーヒーの話し

コスタリカ ジャサル農地ビジャ・サルチ品種

中米屈指の偉大な産地であるコスタリカのレオン・コルテス地域で最高のコーヒーのひとつ、『ジャサル農地』。
昨年末に販売しましたが、今季は初入荷時の感動を思い出させる出来でした。
毎年心待ちにしているほどの人気のある作り手で、さらに入荷量も少なかったため短期間で完売してしまいましたが別品種(ビジャ・サルチ)のロットが入荷しました!
あまり広く栽培されている品種ではありませんがジャサル農地では2013年頃に4000本ほど植えました。高標高に適応することで知られたビジャ・サルチですが、厳し過ぎる環境のため1年で半分以上が枯れる事態に…。
オーナーのエミリオさんは家族から「融資を受けてまで何やってるんだ!」と非難されたそうです。
でも、別品種も含めて残った木から採れた数百キロほどのコーヒーのクオリティの高さに、自分のやってきたことは間違いではなかった!と確信。さらにヴィジャ・サルチを2500本植えて今に至ります。(何割かは枯れているでしょうが…)
やや深煎り(シティロースト)の特徴はシロップ漬けにしたあんずのような甘くおだやかな酸味と、体に染み込んで行くような心地よい濃縮感。キリッと端正な印象でしなやかでやわらかなコク。セミスイートチョコレートのような余韻が残ります。
前回販売したカトゥーラ品種とはまた違った魅力が感じられて甲乙つけがたい美味しさです。共通しているのは香り、飲み心地、しっかりとた甘みが最高だということ。コスタリカ好きな方も、そうでない方もぜひお試しください!
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