ロースト度合で選ぶ
ワインが熟成によって表情を変えていくように、コーヒー豆は焙煎の度合によって味も香りも大きく変わる飲み物です。
種類にかかわらず焙煎度合が浅い、つまりあまり火が入っていない状態だと酸味が強く苦みは弱く、焙煎が深くなるにつれ酸味が消え苦みやコクが増して行きます。もちろん苦みや酸味以外の要素もまったく違った印象になります。ここでは一般的に使われることの多い、6段階の焙煎度合を説明します。
ミディアムロースト
中煎りと呼ばれることも。一般にやや青臭さや濁りは残るものの、コーヒーらしさも感じられ、しっかりとした酸味を感じます。苦みはほとんど感じません。
Muiのローストでは青臭さは抑えられ、特に濁りはほとんど感じられず、甘ずっぱさと紅茶の様な感覚が楽しめます。高品質なコーヒーはこのくらいのローストでは個性が活かしきれず少し勿体ないと思いますが、さっぱりと飲みたい時には良いローストです。アメリカンにするならこのローストがおすすめです。
ハイロースト
深めの中煎り。かすかな青臭さは感じますが濁りは無くなり、透明感が出てきます。
おだやかな酸味とややコクを感じるようになります。煎り止めのポイントが非常に難しく中途半端になりがちなローストですが、素材を見極め適切な状態にローストすることでやさしい印象のコーヒーに仕上げています。アメリカンにも。
Muiでは現在取り扱いがございません。
シティロースト
やや深煎り。中煎りまでとは質感がガラッと変わり青臭さは消えてコクと酸味のバランスが良く、ほのかな苦みも。透明感があるため味や香りの個性がはっきりと感じられます。
Muiで1番たくさんの種類をご用意しているロースト度合ですが、素材によって最適なポイントが全く違うため、それを見極めるには長い経験が必要になります。
コーヒーらしい香りの強いアメリカンをお探しの方にも。
フルシティロースト
強めのやや深煎り。コクと苦みが強くなり、かすかな酸味を感じます。めったにやらないローストですが、たまにこのローストで物凄い個性を発揮するコーヒーに出会います。香ばしさを抑え濃厚さを際立たせる事を意識してローストします。カフェオレにもおすすめのロースト度合いです。
フレンチロースト
深煎り。しっかりとしたコクと苦みを感じます。深煎りに耐えられる、深煎りならではの個性を発揮するコーヒーはとても希少で、素材を選ぶローストです。
一般的に深煎りと言うときつい苦みと焦げ、煙くささを強く感じますが、Muiの深煎りでは感じる事はありません。深煎りが苦手な方でも楽しめるやわらかな苦みと甘み、濃縮感、長い余韻が続きます。素材、技術、焙煎機の性能の3つが揃ってはじめて作りだせる、Muiでしか体験でない究極の深煎りです。
ホットはもちろんアイスやカフェオレにもおすすめです。
イタリアンロースト
強い深煎り。さらにしっかりとしたコクや強い苦みがあり、酸味は感じません。
素材の個性をしっかりと感じられるロースト度合いではありませんが、極まれにこのローストならではの個性を発揮するコーヒーがあります。非常に高いテクニックが要求されるためとても難しいローストです。
Muiでは現在取り扱いがございません。